海外転勤延期中のモヤモヤ②【渡航15・14週間前】

ブラジルへの海外転勤が延期中の我が家。もともと先が見えない中でしたが、さらに世界的に感染者が増えている状況…ただ来年3月末に渡航する予定にはしているため、準備など海外転勤前の「リアルばたばた」をまとめています。

前回はコチラ↓

今回は「海外転勤延期中のモヤモヤ」について

実は、この数日とっても不安定でした。

これまで何度かも書かせていただいてきたこれまでの経緯があるため、海外転勤についてはこの状況の中でもわりと前向きに転勤に考えてきました。

ライターという職業柄もあり、いつもは構成などそれなりに考えてから書くのですが…今回はちょっと番外編(?)というか、以前も書かせていただいた「海外転勤延期中のモヤモヤ」について、思うままに正直な気持ちを綴っていきたいと思います。

船便2回目を搬出するも、初めての深い不安

現在の我が家は棚が全てない状態…

先週は、2回目となる船便の搬出で手一杯!
大変でしたが、1回目の教訓なども踏まえることができ、準備も当日もかなりスムーズに進めることができました。

「完璧な準備です!」

と、海外引越業者の方にも太鼓判をいただき、報われた想いがしました。

海外との行き来が難しい現状ですが、海外転勤の荷造りのコツ的な情報についてはきっとニーズはあると思うので、noteやブログにまとめよう!などと思ったのですが…

仕事もある程度ひと段落し、船便も無事搬出し終えた今週。
ちょっとずつお休み気分になれるかと思いきや、心はまったく落ち着かず…。
仕事など以外にもやることは山積みだからかなと思っていましたが多分その逆で、「仕事」「船便」といった優先度の高い大きなタスクが終わったことで、考える余裕ができたのだと思います。

たまたま、海外経験豊富な方と仕事でお話する機会などいくつかきっかけがあり、医療体制の確認についてなど、シビアかつ温かなアドバイスもいただきました。

「もしもブラジルに行って、例えば子どもがコロナにかかって、医療崩壊していて診てもらえないとか、言葉の通じない病院で隔離になったらどうしよう」

もちろんこれまでも真剣に考えてはきたつもりなのですが、また急激に不穏な空気に変化していくことを感じる中で改めて具体的にイメージし始めたら、どうしようもなく不安になりました。

じゃあ行かなければいい?

新型コロナのこともあり、ブラジルに行くという話をしただけで「信じられない」という反応をされることもありました。(もちろん心配してくれているからこそだと思いますが…)

ただ、そんなに簡単に決断できることではなく、家族が離れ離れになること、子どもたちの学校、あとは荷物をもう半分送ってしまっていること…そしてこれまで数年単位でずっと「海外転勤があるかも」ということに振り回されてきたこと。(↓気になった方はこちらに…)

さらに刻々と変わる状況。これくらいだったら行っても大丈夫かもしれない、ここまで悪化すると行かない方がいい…その線引きも判断も非常に難しいと感じています。

悩ましい状況で心がけたいこと

離れているからこそ、家族で向き合うこと

加えて今週、夫にイラっとした出来事が。
それ自体は小さなことだったのですが、そこから勝手にイライラを募らせ、夫からテレビ電話が来ても子ども達をメインにしてあまり話をしていませんでした。今考えると、海外転勤をどうするかなどの様々な不安や、うまく言葉にならない気持ちを、夫への怒りに変換してしまっていたのだと思います。

クリスマスの朝は終業式の日。朝ごはんの時にサンタ帽をかぶってパパと電話。(この時はもう仲直りしていました(笑))

不毛さに気づき、夫につんつんした態度を取っていたことを謝り(良く言えばさっぱり、悪く言えば鈍感な夫は、私の嫌味な態度に気づいてもいませんでした。毎回そういうところに救われ(笑)、おかげで素直に反省できます)、そして今の不安などを話しました。
状況は変わりませんが、一段階深い話をしただけで少し気持ちが楽になりました。

離れているからこそ、密にコミュニケーションをとること。
そして、夫に限らず周りで心配したり支えてくれたりする家族への感謝を忘れないこと。

私の場合、ひとりでぐるぐるしていると、悪い方に事が運ぶことが多い。
そしてそうやってモヤモヤしている時ほど、今ある幸せが見えなくなってしまいがちです。(些細なことにイライラしてしまったり…)
当たり前のことかもしれませんが、地球の表と裏にいるからこそ、改めて意識したいなと思いました。

「今、ここ」にフォーカスすること

クリスマスケーキを買いにいったお店で、ジャケ買いしてしまった可愛いケーキ☆

私達が行く予定のサンパウロ州でも、クリスマスから年末年始にかけてロックダウン的な制限がかかったそうです。そして夫の会社からも1,2月の情勢を見て判断しましょうと言われました。つまり、国や会社の上層部と言った方々を含めて誰にも判断ができないということ。であれば、私達が決めきれず悩むのは仕方ないなと思いました。

以前から変わりませんが、ますます顕著になる「先が見えない状況」の中でベストを尽くすしかない。
例えば先週船便を送ってしまいましたが、あの時点ではやはり送るしかなかった(笑)。
先が見えないからこそ、その時点でベストな判断ができるようにしておく。過去の判断を後悔したりするよりは、その時々のベストを積み上げていく…。

最悪、「荷物送っちゃったけど、行けません」になるかもしれない。

でもそういった可能性も視野に入れながら、今何をすべきか考え最大限できることをしていく。これまでと同じようにそれしかないと考えたら、状況は何も変わっていませんが、気持ちはスッキリしてきました。
そんなふうに考え始めた日、尊敬する方に「こういう時こそ、『今、ここ』にフォーカスすること」という言葉をいただきました。

そして、それを発信することが私にできることかなと感じています。

著者プロフィール

ライター 佐々木 はる菜
ライター 佐々木 はる菜
現在は夫の海外転勤に同行し、小学生の兄妹と共に家族でブラジル在住。集英社「LEEweb」や企業HPでのコラム連載、時事通信社「時事ドットコム」での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして国内外のトレンドや社会的な取り組みなどを幅広く執筆。丁寧な取材に基づく等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評がある。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」についての発信がライフワーク。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。

丁寧な取材、女性&ママ目線に強いライターをお探しなら

ライター 佐々木はる菜
取材・インタビュー記事、コラム・エッセイ、書籍編集、企業広報やSNSの中の人、Webライター、HPのライティング…女性目線・ママ目線に強いライターをお探しの方、お気軽にお問合せください。素敵な出会いをお待ちしております!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です